広島市水道資料館は、広島市水道発祥の地である牛田浄水場内に、大正13年(1924年)に建築された送水ポンプ室を改修し、資料館として整備したもので、歴史的な資料を永久に保存し一般に公開することで、水道に関する認識と理解を深めてもらうことを主眼に、また、小中学校の児童・生徒たちの学習の場として、昭和60年(1985年)7月に開館しました。
この建物は、昭和20年(1945年)8月6日、人類史上初の原子爆弾が投下された爆心地から約2.8キロメートルの位置にあり、現存する「被爆建物」として登録されているとともに、広島市民の生活と産業の発展を支えてきた近代水道の歩みを物語る遺産として、経済産業省が認定した「近代化産業遺産」にも選ばれており、歴史的価値のある建物です。
館内では、主にパネル展示により、広島市水道やその歴史についてわかりやすく学べるようになっています。また、屋外には大正時代のポンプや創設時の水道施設に掲げられていた石額等を展示しており、敷地全体が広島市の水道について学べる空間となっています。
そのほかにも、「デジタルマンガ」や「クイズコーナー」、「館内に隠されたスタンプをすべて揃えると絵が完成するスタンプラリー」など、子どもも大人も一緒に楽しみながら館内を巡ることができます。
みなさん、ぜひ資料館へ「来て」、「見て」、「感じて」みてください!