標高:374m
姫髪山(蓮華寺山)は、古記に「阿岐安南姫髪山は樹木鬱蒼たる檜樹にして恰も姫の黒髪を垂れるが如きさまあり」と伝えられています。延暦22年(804年)に入唐し、真言密教の加持大経を学んだ空海上人は、大同元年(806年)、唐の万寿廟から三鈷と数珠の二品を日本に向けて投じ、その一品の三鈷は紀伊国高野山に至り、もう一方の数珠は阿岐国姫髪山の老桧に懸かったといいます。そして帰国後、蓮華寺山に堂宇を建立。全盛期には山頂から麓にかけて24坊を擁し、伽藍(がらん)が林立して壮観を呈していたと伝えられています。山中には今でも所々で寺院跡の石垣などが見受けられ、頂上付近の一角には市内最大級の五輪塔があり、当時の面影を残しています。山頂からは、遠くに瀬戸内海の素晴らしい景色を望むことができます。
詳しくは、あきく魅力の山歩道(さんぽみち)マップ