大久野島(おおくのしま)は瀬戸内海の島々を結ぶしまなみ海道から少しはずれた周囲約4kmの小さな島で、唯一の宿泊施設「休暇村」があります。 瀬戸内海国立公園の島として豊かな自然を有していることから、島を訪れた人々は、四季折々の自然の変化を楽しみながら野外活動を行ったり、瀬戸内海の自然環境を学習することができます。海水浴場やキャンプ場、平地には南洋植物に彩られた芝生広場やグランドが広がり、休暇村では日帰りで食事やレンタサイクルなどの利用も可能です。 そして、温泉も楽しめることが大きな魅力となっています。本館に「大沓の湯」と「小沓の湯」と名付けられた大小2つの展望浴場があり、それぞれ男女別に用意されています。特に西側の「小沓の湯」の眺めのよさは格別で、瀬戸内海に沈む夕陽を見ての入浴は最高です。泉質は単純弱放射能冷鉱泉。ラドンを含み、効能はリウマチ、神経痛、筋肉痛はじめ肝機能の改善など、高血圧や疲れ気味の人にもおすすめです。 大久野島では、人間と自然が長い時間をかけて作り上げてきた瀬戸内海の自然や文化のみならず、島に点在する明治・昭和の戦争遺跡などを訪れることにより、日本の歴史や環境問題などについても、島のゆったりとした空間とのんびりした時間の中で、多くのことを学ぶことができます。 島を訪れた人のために、ビジターセンターでは大久野島を中心に瀬戸内海の自然と歴史について詳しく紹介しています。
「うさぎ島」の別名を持つ癒しの島
大久野島は、かつて陸軍の毒ガス工場があったことから「地図から消された島」でした。現在は国立公園に指定され、うさぎの楽園になっています。「うさぎ島」(ラビットアイランド)の別名が示すとおり、大久野島には島中いたるところにうさぎが生息しており、今では国内外を問わず多くの観光客が訪れる、人気の観光スポットです。
うさぎは、とても高い繁殖力を持っていて、今では約600羽を超えるうさぎがいると言われています。人懐っこいうさぎは人間が近づいても逃げず、食べ物を求めて自ら寄ってくることも。「うさぎ島」で、うさぎと楽しく触れ合うためにも、いくつかルールを知っておきましょう。