中世の村上水軍にかかわる山城で、城山(海城)の山頂部に位置します。
村上水軍は、南北朝から戦国時代にかけての瀬戸内水軍の一つで、能島・来島・因島の三家より成り、三島村上水軍と呼ばれていました。
1568年(永禄11年)の毛利氏の九州攻めにあたり、能島村上武吉が上関に在城し、また1574年(天正2年)の『左甲家文書』で、能島村上武満の在城が確認されています。
16世紀後半、瀬戸内海の西端を押さえるための拠点として重要な役割を担った城でした。
1998年(平成10年)から発掘調査が始まり、礎石建物跡、鉄鎌、瓦類などの遺物が発見されました。現在は城山歴史公園として整備され、高台から上関海峡を望むことができます。河津桜が2月下旬から3月中旬まで咲き誇ります。
桜まつり
例年、2月下旬から3月上旬に開催され、早咲きの河津桜が楽しめます。