新宮神社のイチイガシ及びイヌマキ(市指定天然記念物)

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新宮神社のイチイガシ及びイヌマキ(市指定天然記念物)

イチイガシ及びイヌマキのある新宮神社は、かつては壮大な規模を誇った大寺院で、現在は観音堂だけが残っている長楽寺境内の裏手の丘陵にあり、眼前にはアストラムラインの車両基地とヌマジ交通ミュージアム(広島市交通科学館)が建設されています。神社の創建時期は不明ですが、元は神仏習合(しんぶつしゅうごう)によって長楽寺内に合祀されていたもので、長楽寺廃絶後、享保元年(1716年)に現在の場所に社殿が移されています。
神社の入口には向かって左側にイチイガシ、右側にイヌマキが並んで植えられていましたが、イチイガシについては残念ながら平成25年(2013年)に枯死してしまいました。
イヌマキは、 日本と中国(雲南省)に分布する常緑の針葉樹で、日本では西表島から千葉県まで分布しており、広島県では宮島以外では自生は知られていません。材は虫害に強く優れた建築材です。県内の神社仏閣には比較的多く存在していますが、このイヌマキは県下有数の巨樹で、平成3年(1991年)9月の台風19号によって松笠観音境内(安佐北区口田南町)にあったイメマキが倒壊したため、市内で最大の巨樹となりました。

所在地:広島市安佐南区長楽寺三丁目1-70 新宮神社境内
指定年月日:平成4年(1992年)3月26日
概要:
イヌマキ:樹高16.5m、胸高幹囲223cm、枝張・東7.0m 西6.4m 南6.5m 北6.9m

その他の情報

アクセス情報 アストラムライン「長楽寺駅」下車 徒歩3分