標高:71.1m
比治山公園内の県指定史跡である比治山貝塚は、縄文時代後期から晩年にかけて人々が生活した貝塚が残されています。この時期は太田川の流れによって、現在に近い地形のデルタが形成され始めた頃で、遠浅の海の幸やどんぐりなど山の幸の豊かな自然を糧に生きていた縄文人の遺跡が確認されています。
比治山貝塚から出土した土器は、縄文時代後期の深鉢で集めた木の実を煮沸して食料にしていたそうです。貝塚そのものは2つの層からできていて、もともと小島だった比治山が淡水の混ざる太田川デルタの一部に取り込まれていく様子を物語るものだと言われています。