昭和57年12月16日に重要伝統的建造物群保存地区として国の選定を受けた「たけはら町並み保存地区」では、江戸時代から明治・大正・昭和とそれぞれの時代の建築物の歴史的変遷を見ることが出来ます。最古の建物は元禄4年(1691)年のもので、そのほかにも妻入り、平入り、長屋型、高塀をもつ屋敷型など多種多様な建造物が立ち並びます。
〈成立〉江戸時代初期に竹原湾を干拓して築いた大新開に、1650年頃播州赤穂より移入した入り浜式塩田を開発したことにより始まりました。竹原の塩は全国へ送り出され、廻船業も盛んになり経済的発展をとげ、それに携わった人々によって町並みが形成されました。
〈格子と通り〉竹原の町並みにある建造物には、様々な格子を見ることができます。一階部分には出格子があり、中二階には虫籠窓や武者窓と呼ばれる塗格子等があります。
ゆっくり歩きながら見て回ると、意匠を凝らした様々な格子に出会えることでしょう。
また、町並みには本町通りを中心とし、大小路、板屋小路、中ノ小路など多くの路地があり、往時の生活を感じることが出来ます。
昔の街並みを今に伝える格子の続く街並み
西方寺本堂横の高台に位置する西方寺普明閣。竹原の町を一望することができます。
まちなみ竹工房
竹かごや置物などの竹工芸品を製作の様子を見学できるほか製品展示や展示販売をしています。