旧千葉家住宅は，近世山陽道（西国街道）の宿場町として栄えた海田において,代々幕府や広島藩の公用文書や荷物等を継ぎ送る「天下送り役・宿送り役」を務めた千葉家の旧宅です。
街道沿いに面して建ち,主屋・角屋・座敷棟及び泉庭により構成され,中でも,御茶屋や脇本陣に準ずる施設として,要人の休泊にも使われた座敷棟は,江戸時代中期の建築で,数寄屋風書院造となっています。
付属建物や泉庭とともに建築当初の面影をよく残しており,書院が県重文,庭園が県名勝に指定されています。
外観
広島県指定重要文化の座敷棟
渡り廊下
広島県指定名勝の庭園
