戦艦陸奥は大正6年に着工して、同10年に完成しました。昭和18年6月8日爆沈するまで、世界最高の戦艦として連合艦隊の旗艦、お召し艦として活躍しました。戦後、昭和24年から一部引き揚げをしましたが、40メートルを超える海底作業は困難を極め、まもなく中止されました。
昭和45年6月、遺族や生存者らの熱意が実り、深田サルベージによって引き揚げが再開されました。昭和53年6月までの8年間の引き揚げ作業で、将兵の遺骨や遺品と共に、主砲など艦体の75パーセントが引き揚げられました。
陸奥記念館では、こうして引き上げられた艦体の部品のほか、陸奥艦首の一部分や殉難将兵の遺影と遺品などを展示しています。